EaseUS Data Recovery Wizardでデータを復旧・復元させる (Windows編)
データ復旧ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」を使って、削除されたファイルやフォルダを復元する方法です。
Windows向けとMac向けがありますが、今回はWindows向けのEaseUS Data Recovery Wizard 15.6.0.0での基本的な使い方の解説です。
Mac向けや、バージョンやエディションの違いによっては、仕様、機能、見た目等が異なることもあるかと思いますので、予めご留意ください。
又、「EaseUS Mobisaver」というiOS向け、 Android向けのデータ復旧ソフトもあります。
無料版と有償版の違い
実際にファイルの復元も出来ますが、機能や復元出来るデータ量等に制限があります。
「Free」より高機能ですが、ライセンスを購入して認証するまでは体験版、デモ版として動作しますので、実際に復元するには有償のライセンスを購入して認証する必要があります。
ちょっとしたデータの復元や、試しに少し復元してみたい場合等は、「Free」(無料版)が良いかと思います。
大きなファイルの復元、大量のファイル復元等、本格的なデータ復元を行いたい場合は、「Pro以上のエディション」(有償版)が良いかと思います。
詳しい機能や制限は公式ページでご確認ください。
ダウンロード
Windows向けやMac向けページにある、対象のエディションの所にある「無料体験」や「ダウンロード」をクリックして、ダウンロード処理を進め、インストール用のファイルをダウンロード(保存)します。
( ダウンロード・保存方法が分からない場合 )
今回の解説では、Windows向けをダウンロードして進めます。
インストール
ダウンロードしたファイルを実行します。
インストール画面が出たら、それを進めてインストールを完了させます。
起動
インストール画面の最後で、ソフトを起動するように指定した場合は、それでソフトが起動します。
通常は、デスクトップに作成されたショートカットアイコンを実行するとソフトが起動します。
(アイコンのデザインは変更される可能性があります。)
又は、デスクトップの左下や下部にあるWindowsロゴのスタートボタンをクリックし、(Windows11の場合は「すべてのアプリ」をクリックし、)表示されたアプリの一覧から「EaseUS」フォルダをクリックし、「EaseUS Data Recovery Wizard」をクリックすると起動出来ます。
カスタマーエクスペリエンス向上プログラム
「カスタマーエクスペリエンス向上プログラム」(不具合が起きた場合の情報の提供等)の有効、無効は、通常のインストール用プログラムによるインストールでは選べませんので、確実に無効を選びたいという場合は、一度、通常のインストール用プログラムでインストールした後に、アンインストールし、通常のインストール用プログラムと同じ場所にダウンロードされている、それより容量が大きめのインストール用プログラムを実行すると、インストール途中にカスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加する設定があるかと思いますので、それを無効にしてインストールしてください。
PC内のデータ復元方法
PC内のストレージ(HDD、SSD等)や、PCに直接接続された記録メディア(USBメモリ等)にあるファイル、フォルダの復元方法です。
モードの確認
ファイルのスキャン
右の欄で、復元したいファイルがある場所(ドライブやフォルダ)にマウスを合わせ、「スキャン」や「参照」をクリックします。
(「フォルダー選択」の場合は、「参照」をクリックしてフォルダを選びます。又、右の欄の一部が隠れている場合は下にスクロールすれば見られます。又、末尾の「アルファベット:」は「〇ドライブ」という意味です。「C:」なら「Cドライブ」です。Windowsのインストール先のドライブは基本的にCドライブで、「ドキュメント」「ピクチャ」等のフォルダも基本的にはCドライブにあります。)
下部にスキャンの進捗が表示されますので、スキャン完了までしばらく待ちます。
(左下の「なぜPro版なのか?」の欄は、見辛ければ「×」をクリックして閉じてください。)
「削除されたファイル」や「その他の失われたファイル」等が検出されますので、そこから目的のファイルやフォルダを探します。
スキャン結果には既存のファイルも含まれますので、その点はご注意ください。
ファイル操作
Windowsのフォルダ画面(エクスプローラー)と同じような感じで操作する事が出来ます。
左上の「←」で戻ったり、「→」で進んだり、「↑」で上の階層のフォルダを開いたり出来ます。
左上の「ホームに戻る」は、「PC復元」のモードから戻る為のものですのでご注意ください。
ファイル名、フォルダ名の左にあるチェックボックスは「これを復元する」という意味のチェックボックスです。
表示方法
ファイル/フォルダ名で検索
復元したいファイル/フォルダ名が分かっている場合は、右上の検索窓で検索出来ます。
又、検索窓をクリックして出る、以下のようなファイルのタイプで検索する事も出来ます。
- ピクチャ (写真/画像ファイル)
- ビデオ (動画ファイル)
- ドキュメント (文書ファイル)
- オーディオ (音声ファイル)
- メール
ファイルタイプ別
左の欄にあるファイルタイプの項目で復元したいファイルの種類をクリックし、上部の「紛失」をクリックすると、削除されたそのファイルタイプのみが表示されます。
又、ファイル一覧の上部で更に絞り込むことも出来ます。
(左の欄にファイルタイプが見当たらない場合は、左の欄を下にスクロールすると見付かるかと思います。)
又、左の欄のファイルタイプの左にあるチェックを入れると、そのファイルタイプ全てを指定する事も出来ます。(ただし、ファイル数や容量はそれ相応に大きくなると思いますのでご注意ください。)
フィルター
右上にある「フィルター」機能を使ってファイルを絞り込む事も出来ます。
「フィルター」ボタンをクリックすると、「種類」「更新日時」「サイズ」等のボタンが表示されます。
それらのボタンをクリックすると、以下のような詳細なフィルター項目が表示されます。
上記項目の左にあるチェックボックスをクリックすると、そのフィルターが適用されます。
フィルターが適用されると、適用したフィルターのボタンに「×」マークが出ますので、そのフィルターを外したい場合は、その「×」をクリックします。
(「フィルター」に付いた「×」をクリックすると、全てのフィルターが外れます。)
個人用フォルダーの場所
「ドキュメント」「ピクチャ」等のフォルダが保存された個人用フォルダーは、通常、Cドライブ直下(検出されたフォルダ直下)の、「Users」(ユーザー)フォルダ内の、対象のユーザー名のフォルダ内にあります。
ファイル/フォルダを復元する
復元したいファイルやフォルダにチェックを入れ、右下にある「復元 ~」ボタンをクリックします。
(「Pro」以上のエディションでライセンス認証されていない場合は、ライセンスの購入画面が出ます。)
復元先となるフォルダを選択すると、そこに復元されます。
(同じドライブ内には復元しないでください。違うドライブを選択してください。)
復元後、ファイルが復元されても、ファイルの中身が正常ではない場合もありますので、正常に復元されたかご確認ください。
スキャン結果を保存したい場合
スキャン結果は、以下の方法で保存や読み込みをする事が出来ます。
スキャン結果の保存
右上にあるスキャン結果の保存ボタンをクリックし、スキャン結果ファイル(rsfファイル)を保存する場所を選択して保存します。(処理にはしばらく時間が掛かります。)
スキャン結果の読み込み
次回起動時等、スキャン結果ファイルを読み込みたい場合は、「PC復元」モードにて、右上にあるスキャン結果の読み込みボタンを押して、スキャン結果ファイルを選択して読み込みます。(処理にはしばらく時間が掛かります。)
PCの復元を終了する
PCの復元作業を終了するには、左上の「ホームに戻る」→「戻る」の順にクリックします。ソフト自体を終了させたい場合は、通常のソフト同様に右上の「×」ボタンで終了します。
(今回のスキャン結果は破棄されますのでご注意ください。)
その他の機能
NAS復元
NASのデータを復元します。
NASとは、有線LAN、無線LAN等のネットワークで接続された記憶装置の事です。
クラッシュしたPCの復元
起動エラー、ブルースクリーン、ブラックスクリーン、自動修復ループ等が発生した起動しないPCから、データを復元する為のブータブルドライブ(起動可能なUSBドライブ)を作成します。
ライセンス認証
アンインストール(削除)したくなった場合
通常のソフト同様にアンインストールしてください。
( ソフトのアンインストール方法が分からない場合 )
アンインストール出来ない場合は、
このソフトを終了させ、
「C:」ドライブ内の、
「Program Files」フォルダ内の、
「EaseUS」フォルダ内の、
「EaseUS Data Recovery Wizard」フォルダ
を削除してください。
場所をパスで書くと、「C:\Program Files\EaseUS\EaseUS Data Recovery Wizard」です。
「Program Files」フォルダ内に無い場合は、「Program Files (x86)」フォルダ内も見てみてください。
別のプログラムがフォルダが使用していて削除出来ない場合は、PCを再起動するか、タスクマネージャーから「AliyunWrapExe.exe」を終了させてから削除してみてください。
デスクトップ等に作成されたショートカットファイル等は、手動で削除してください。
これで、残るデータもありますが、大部分は削除されます。