場所やパスについて
Windowsでのファイルやフォルダの場所を表す、「パス(path)」について解説します。
「パス」とは
「パス」とは、簡単に言うと、ファイルやフォルダの場所を、記号で区切って表したものです。例えば、以下のような感じです。
C:\AAA\BBB\CCC.mp3
分かりやすく区切ると、以下の通りです。
C: \ AAA \ BBB \ CCC.mp3
上記の意味は、
「C」ドライブ内の
「AAA」フォルダ内の
「BBB」フォルダ内の
「CCC.mp3」ファイル
という意味です。
パソコン用語における「ドライブ」とは、簡単に言うと「記憶装置」や「記憶領域」という意味です。DVDドライブ、ハードディスクドライブ(HDD)、SSD、USBメモリ、SDカード、等です。
又、1つの記憶装置の中に、複数の記憶領域(パーティション)がある場合もあります。それらも個々のドライブとして認識されます。
つまり、1つのHDDやSSDの中に、CドライブとDドライブがある場合もあるという事です。
区切りとなる文字は、通常は「\」(半角の円)ですが、フォント(文字)の関係で「\」(半角のバックスラッシュ)で表示される場合もあります。
又、「/」(半角のスラッシュ)でも代用出来る場合もありますが、通常、Windowsにおいては、パソコン内のパスは「\」区切りで表します。
「C:」は「ドライブ文字」(ドライブレター)と呼ばれ、「:」の前にドライブを表すアルファベットが付きます。
通常、Windowsにおけるほとんどのデータは、初期設定では、「C:」ドライブ配下のどこかに保存されるようになっていますので、普段よく使うパスは、「C:」から始まる事が多いかと思います。
外付けHDDや、USBメモリ、SDカード等、新たにストレージ(記憶装置)をPCに接続すると、そのストレージが、「D:」ドライブや、「E:」ドライブ等、空いているアルファベットのドライブ文字で認識されます。
「絶対パス」とは
「C:\AAA\BBB\CCC.mp3」のように、ドライブ文字から始まるパスです。
長所は、現在作業しているフォルダ(カレントディレクトリ)に関係なく指定出来る事です。
短所は、記述が長くなりますし、ファイルやフォルダが移動された場合に無効となる場合があります。
「相対パス」とは
「CCC.mp3」や、「BBB\CCC.mp3」のような記述で、現在作業しているフォルダ(カレントディレクトリ)から見ての位置を指定したパスです。
長所は、記述が短くて済みますし、ファイルやフォルダの移動に強いです。
短所は、現在作業しているフォルダ(カレントディレクトリ)から見て正しく指定しないと認識されません。
例えば、現在、「C:\AAA」フォルダを開いていたとして、そこに、「BBB」フォルダがあったとします。
その状態で、「BBB」と指定すると、「C:\AAA\BBB」を指定したのと同じ意味になります。これが「相対パス」です。
起点となるフォルダから見ての相対位置を指定します。
「カレントディレクトリ」とは
ソフトウェアは、どこかのフォルダを基点として動作するのですが、そのフォルダが「カレントディレクトリ」です。「現行ディレクトリ」「現在の位置」「作業フォルダ」「ワーキングディレクトリ」等とも呼ばれます。
「ディレクトリ」とは
「フォルダ」と大体同じ意味ですが、「階層」という意味合いが強いです。(ディレクトリ - Wikipedia)