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パソコンの基本操作や使い方、便利化、カスタマイズ方法、フリーソフト等の紹介。

HDD/SSDにアクセスしているプロセスを突き止める

HDD、SSD等のストレージにアクセスしているプロセス(プログラム)を調べて突き止める方法です。

PCが重い場合は、アップデート(更新)や、何らかのスキャン等の処理で、長時間HDD/SSDにアクセスがある場合もあますので、就寝中やお出掛け中等の時間を利用して、そのまま放置し、その処理が終わるのを待つというのも一手です。

それでも改善されない場合は、Windows標準の「タスクマネージャー」を起動して、詳細画面の「プロセス」タブで、各プロセスのCPUやメモリ等の使用率が確認出来ますので、それである程度は高負荷のプロセス(プログラム)が判断が出来るかと思います。

ただ、今回は、より高度な調査が出来る「Process Monitor」というツールを使った方法の解説です。

ダウンロードと解凍

こちらの「Process Monitor」のダウンロードページを開き、ダウンロードクリックし、ファイルを保存します。
保存方法が分からない場合

保存出来たら、そのファイルを展開(解凍)し、出来たフォルダを開きます。
展開方法が分からない場合

明確な線引きは分かりませんが、古いWindowsの場合(Windows7以前等)、最新版のProcess Monitorが動作しない可能性がありますので、こちらの「Internet Archive」というサイトから古いバージョンをダウンロードされると良いかと思います。

リンクになっている日付にマウスカーソルを合わせ、出てきた時刻のリンクをクリックすると、その日時のProcess Monitorのファイル(ProcessMonitor.zip)がダウンロードできます。

旧バージョンは、ボタンの画像等が異なる場合があるかと思いますが、大体の仕様は同じかと思います。

又、上記リンクは「2011年」のリンクです。他の年も選べますが、「2011年」辺りが無難かと思います。それでも動作しなければ、より古い年のファイルをダウンロードされると良いかと思います。

実行

Procmon」(.exe)ファイルをダブルクリックして実行します。

ライセンスの同意画面が出たら、同意出来る場合は、「Agree」をクリックして利用規約に同意します。

以下のようなソフトの画面が出たら、見やすいようにウィンドウサイズを調節します。
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使い方

使い方についてです。

ツールバー

ツールバーについての解説です。
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  1. 画像ログファイルを開く
  2. 画像ログをファイルに保存
  3. 画像調査のオン/オフ
  4. 画像自動スクロールのオン/オフ
  5. 画像ログの消去
  6. 画像フィルター設定
  7. 画像ハイライト表示設定
  8. 画像指定したウィンドウのプロセスを調査
  9. 画像ツリー表示
  10. 画像選択行の詳細
  11. 画像検索
  12. 画像選択行の場所へジャンプ
  13. 画像レジストリ処理の表示/非表示
  14. 画像ファイル処理の表示/非表示
  15. 画像ネットワーク処理の表示/非表示
  16. 画像プロセスとスレッドの処理の表示/非表示
  17. 画像プロファイリングイベントの表示/非表示

フォントの変更

文字が見辛い場合は、上部メニューの「Options」 → 「Font」から変更出来ます。

幅の調節

行の幅は、上部の名前の欄の境界をマウスでクリックしたまま左右に動かすと調節出来ます。
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見方

Process Name」は、処理を行ったプロセス(プログラム)名です。

Operation」は、行った処理です。

Path」は、処理対象の場所です。

Operation」のアイコンの意味は、以下の通りです。

青いブロックのアイコンは、レジストリ(Windowsの設定ファイル)処理を表しています。
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黄色っぽいフォルダのアイコンは、ファイル処理を表しています。
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パソコンモニターのようなアイコンは、ネットワーク処理を表しています。
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歯車のアイコンは、プロセスとスレッドの処理を表しています。
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緑色の波形のアイコンは、プロファイリングイベントを表しています。
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処理の絞り込み

例えば、ファイル処理だけ調査したい場合は、上部ツールバーの、右から5つのボタンの内、右から4番目の、黄色っぽいフォルダのボタンだけが押された状態(水色背景)にします。
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特定のプロセスの処理だけを見たい場合は、「Process Name」の欄の、対象プロセス名(「~.exe」等)を右クリックし、「Include '~.exe'」をクリックします。

特定のプロセスの処理を除外したい場合は、「Process Name」の欄の、対象プロセス名(「~.exe」等)を右クリックし、「Exclude '~.exe'」をクリックします。

又、上部ツールバーのフィルターのボタンからも絞り込む事が出来ます。

調査

「C:\\\〜」というような「\」区切りの形式で、ファイルやフォルダのパス(場所)が表示されていますので、頻繁に出てくるパスやワードに注目します。
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ただし、「C:\Windows」配下のパスは、システム関係なので無視した方が無難です。それ以外の多く現れるパスを見付けます。

例えば、
「C:\Program Files\WindowsApps\king.com.CandyCrush・・・」
というパスが多かったとします。

Program Files」フォルダは、一般的なソフトのインストール先となるフォルダです。

WindowsApps」フォルダは、名前からWindows用のアプリが入るフォルダと推測出来ます。

king.com」は恐らくサイト名や会社名で、
CandyCrush」は、ゲーム名やアプリ名であろうと推測出来ます。

分からないワードやパスはWEB検索します。

削除(アンインストール)しても問題なさそうだった場合は、Windowsの設定の「アプリと機能」や、コントロールパネルの「プログラムと機能」等から、「Candy Crush Soda Saga」をアンインストール(削除)する、といった流れです。

このような要領で、原因を推測して、プログラムを突き止め、削除や停止をします。

削除や停止の方法が分からない場合は、そのソフト名 + 「削除」「無効」「停止」等のワードを組み合わせてWEB検索します。

その際、WEB広告等からトラブル解決系のソフトダウンロードしないでください。ウイルスの可能性があります。文章を読むに留めてください。

又、パスを右クリックし、「Copy 〜」をクリックすると、そのパスをコピー出来、WEB検索窓内などを右クリックして、そのパスを「貼り付け」出来る状態になりますので、手打ちする手間が省けます。

又、今回の例の場合は、インストール済みのストアアプリの自動更新の可能性もあるかと思いますので、その機能を無効化したい場合は、「Microsoft Store」アプリの、設定の、「アプリ更新」のチェックにてオフにできるかと思います。

次回起動時

Process Monitor起動時にフィルタの確認画面が出た場合は、「Reset」をクリックし、「OK」をクリックすると、前回の絞り込み設定をリセット出来ます。
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起動時のエラーについて

起動時に「Unable to load Process Monitor device driver」(Process Monitor デバイスドライバを読み込めません)というエラーが出た場合は、既に起動している「Procmon.exe」や、「Procmon~.exe」というプロセスを終了させる必要があります。

Windows10の場合、デスクトップ下部にあるタスクバーの余白部分を右クリックし、「タスク マネージャー」をクリックし、左下に「詳細」と出ている場合はそれをクリックし、「プロセス」タブで、「名前」の欄から「Process Monitor」を探し、それを右クリックし、「タスクの終了」をクリックして終了させます。