PC-More

パソコンの基本操作や使い方、便利化、カスタマイズ方法、フリーソフト等の紹介。

WindowsでPC音を録音する方法

Windowsで、PC音(PC上を流れる音)を録音する方法です。

PC上で再生される動画ファイルや音楽ファイル、Youtube等の動画サイトや配信サイトの音声等の録音したい方向けの情報です。

又、ステレオミキサーが出来ない場合のPC音の録音にも有効です。

動作は、Windows11、Windows10で確認してます。その他のバージョンでは出来ない部分もあるかも知れません。

又、管理者権限が必要です。

作業順に解説していきます。

現在の既定のオーディオデバイスの名前を確認する

コントロールパネルの「サウンド」を開きます。
コントロールパネルの「サウンド」の開き方が分からない場合

再生」タブや「録音」タブをクリックして、そこにあるオーディオデバイス(オーディオ機器)の一覧で、「既定のデバイス」になっているデバイスがあれば、それが現在お使いの物理的な既定のオーディオデバイス(仮想オーディオデバイスがインストールされていない場合)ですので、その名前はぼんやりとでも良いので覚えておいてください。チェックが入っているものがそれです。
画像

既定のデバイス」とは、「全般において、特に指定がない場合に使われるデバイス」の事です。

既定の通信デバイス」とは、「通話ソフト等において、特に指定がない場合に使われるデバイス」の事です。

再生」タブで「既定のデバイス」に設定するデバイスは、「基本的に、ここに音声を送る」というデバイスです。

録音」タブで「既定のデバイス」に設定するデバイスは、「基本的に、ここから音声を取る」というデバイスです。

ソフト側で出力先や入力元のデバイスを指定出来る場合は、Widnowsの「既定のデバイス」は無視されます。

仮想オーディオデバイスのインストール

仮想オーディオデバイスをインストールします。

「仮想オーディオデバイス」とは

物理的な実体の無い仮想のオーディオデバイス(プログラム)です。

仮想オーディオデバイスは、ドライバとしてインストールされ、Windowsからは普通のオーディオデバイスと同じように認識されます。

仮想オーディオデバイスは、音声の中継地点としての役割を果たしますので、音声の「入力元」や「出力先」として指定して使う事が出来ます。

基本的に、音声はソフト間で直接やり取りは出来ませんが、この中継地点がある事によって、それを介してソフト間で音声のやり取りが出来るようになります。

「再生ソフトの出力先」 → 「仮想オーディオデバイス」
「録音ソフトの入力元」 → 「仮想オーディオデバイス」
といった感じで音声のやり取りが出来ます。

入力デバイス、出力デバイスの指定が出来ないソフトの場合は、Windowsのコントロールパネルの「サウンド」の、「再生」タブ、「録音」タブにて、「既定のデバイス」に設定されているデバイスが使用されます。

又、仮想オーディオデバイスは、単体で配布されているものもあれば、何かのソフトに付属しているものもあります。

「AV Voice Changer Software Diamond Edition」付属の仮想オーディオデバイスを使う場合

こちらは、Windows11では使えませんので、Windows11の場合は、「VB-Audio Virtual Cable」をインストールしてください。

AV Voice Changer Software Diamond Edition」というボイスチェンジャーソフトの体験版付属の仮想オーディオデバイスを使用する例です。

こちらの「AV Voice Changer Software Diamond Edition」の体験版のダウンロードページを開くと、数秒後にセットアップ用のファイルのダウンロード処理が開始されますので、そのファイルをダウンロード(保存)します。

ダウンロードした「Vcs_~.Diamond.Trial.jp」(.EXE)ファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させてください。

以上で、仮想オーディオデバイスのインストールは完了です。

インストールされた仮想オーディオデバイスの名前は、「Avsoft Virtual Audio Device」です。

仮想オーディオデバイスの名前は、ぼんやりとでも良いので覚えておいてください。

「VB-Audio Virtual Cable」を使う場合

VB-CABLE Virtual Audio Device」という仮想オーディオデバイスを使う方法です。

こちらは、デバイス自体での音量調節は出来ませんのでご留意ください。

こちらの「VB-CABLE Virtual Audio Device」のダウンロードページを開き、Windows用のダウンロードリンクをクリックし、セットアップ用の圧縮ファイルがダウンロードします。
画像
(ページのデザインは異なる場合があります。)

ダウンロードした「VBCABLE_Driver_Pack~」(.zip)ファイルを展開(解凍)し、出来たフォルダを開きます。
展開方法が分からない場合

64ビット版のWindowsをお使いの場合は、「VBCABLE_Setup_x64」(.exe)ファイルを、
32ビット版のWindowsをお使いの場合は、「VBCABLE_Setup」(.exe)ファイルを右クリックし、
管理者として実行」をクリックします。

どちらか分からない場合は、「VBCABLE_Setup_x64」(.exe)ファイルから試してみてください。

インストール画面が出たら、「Install Driver」をクリックします。

確認画面が出た場合は、許可して処理を進めてください。

Installation Complete and Successful !」と出ればインストールは成功ですので、「OK」をクリックして閉じます。

以上で、仮想オーディオデバイスのインストールは完了です。

インストールされた仮想オーディオデバイスの名前は、「VB-Audio Virtual Cable」です。

仮想オーディオデバイスの名前は、ぼんやりとでも良いので覚えておいてください。

仮想オーディオデバイスを既定のデバイスにする

コントロールパネルの「サウンド」の画面の「再生」タブと「録音」タブで、インストールした仮想オーディオデバイスが「既定のデバイス」になっているか確認します。
画像
画像

仮想オーディオデバイスが既定のデバイスになっていない場合は、仮想オーディオデバイスを右クリックして、「既定のデバイスとして設定」をクリックしてください。

音声を聴けるようにする

上記設定により、PC上で再生する音は、基本的に、仮想オーディオデバイスへを出力されるようになり、物理的なオーディオデバイスからは聴こえない状態になっています。

これを、以下の操作で物理的なオーディオデバイスから聴けるようにします。

コントロールパネルの「サウンド」の「録音」タブにて、仮想オーディオデバイスをダブルクリックします。
画像

聴く」タブをクリックし、
このデバイスを聴く」にチェックを入れ、
このデバイスを使用して再生する」の欄で、以前、既定のデバイスだった物理的なオーディオデバイスを指定し、
OK」をクリックします。
画像

これで、物理的なオーディオデバイスの方にも音声が出力されるようになり、PC上で音声を再生すると、聴く事も出来、録音ソフト等から録音する事も出来るようになります。以上で完了です。

「このデバイスを聴く」が出来ない場合は、「猿ちぃ」等の、音声をルーティングするソフトを使って、仮想オーディオデバイスから入力して、物理的なオーディオデバイスに出力すると、同様の効果が得られます。それを使う場合は、自動接続や、スタートアップへの登録もしておくと良いかと思います。

元に戻したい場合

以下は、元に戻したくなった場合に、元に戻す方法です。

インストールした仮想オーディオデバイスをアンインストールする

Windowsの「デバイス マネージャー」を起動します。

起動方法が分からない場合、Windows11、Windows10の場合は、デスクトップの下部か左下にあるWindowsロゴのボタンを右クリックして、「デバイス マネージャー」をクリックすると起動出来ます。
その他のバージョンの場合は、お使いのWidnowsのバージョン + 「デバイスマネージャー」でWEB検索すると起動方法が分かるかと思います。

サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」をダブルクリックして展開し、
配下にある、インストールした仮想オーディオデバイスを右クリックし、
デバイスのアンインストール」をクリックします。
画像

アンインストール」をクリックします。
画像

再起動を求められますが、今回のケースでは特に再起動は必要無いかと思いますが、念の為に再起動したい場合は「はい」をクリックして再起動してください。
画像

既定のデバイスを元に戻す

コントロールパネルの「サウンド」の設定の、「再生」タブと、「録音」タブにて、「既定のデバイス」が以前のものに戻っているかを確認します。

以前のものと違っている場合は、以前「既定のデバイス」になっていたデバイスを右クリックし、「既定のデバイスとして設定」をクリックします。

インストールしたソフトをアンインストールする

一般的なソフトのアンインストールと同様に、インストールしたプログラムをアンインストールします。
ソフトのアンインストール方法が分からない場合

「VB-CABLE Virtual Audio Device」をインストールした場合は、アンインストール出来ない(インストール画面しか出ない)場合がありますので、アンインストールせず、そのまま放置する事をお勧めします

気になる場合は、手動でインストール先フォルダを削除なさってください。

インストール先フォルダは、Cドライブ直下の、「Program Files」か「Program Files (x86)」内の、「VB」フォルダ内の、「CABLE」フォルダです。

アンインストールするソフトの一覧からも消したい場合は、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\VB:VBCABLE~」というレジストリキーを削除すれば消えますが、レジストリ操作には危険が伴いますので、自己責任で削除なさってください。

レジストリの削除方法は長くなるので割愛させていただきますが、WEB検索すると分かるかと思います。